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フィヨルドランドペンギンの紹介

森の妖精、…ペンギン

フィヨルドランドペンギンのイラスト
フィヨルドランドペンギンのイラスト

マカロニ属・フィヨルドランド種

【学名】
Eudyptes pachyrhynchus
(エウディプテス パキリンクス)
【英名】
Fiordland Penguin
【別和名】
ヴィクトリアペンギン、キマユペンギン
【由来】
 種小名のpachyrhynchus(パキリンクス)は、「分厚いくちばし」の意味です。ただし、スネアーズペンギンのくちばしの方が太い。
 英名は、ニュージーランド南島の南西海岸のフィヨルドランドに生息することにちなむ。
【亜種】
なし

形態

成鳥の形態

冠羽のある、中型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。

冠羽・特徴

薄い黄色のやや太めの帯が、上くちばしの付け根近くから眼の上を、頭頂部の丸みに沿って後頭部へと伸びている。眼の上あたりから後頭部にかけての冠羽を、かんざしのように立てることもあり、この場合は一部の5cm以下の長さの冠羽が首の辺りまで垂れ下がる。

頬の黒い羽毛の部分に数本の白い羽毛の筋がある。

身体

頭部、頬、のどの部分の羽毛は黒い。ただし、くちばしの付け根付近から後頭部へ向かって、頬の部分に白い羽毛のスジが有る。頬の白いスジは、左右で対称をなし3〜6本有る。

背側から尾羽にかけては青みがかった黒。ただし、換羽の度ごとに黒みが増す。腹側は、やや黄色味がかった白で、のどの部分では黒い羽毛との境界が明瞭になっている。

フリッパーの背側はくすんだ黒色で、縁に近付くに従って白くなり、腹側は白色になる。ただし、腹側には個体によって異なる黒いすじ状の模様が見られる。

目くちばし

虹彩は、くすんだ赤色。
 くちばしは、濃い朱色で、雄の場合大きくて太い。くちばしの付け根には、羽毛の生え際に沿って細く黒い皮膚が裸出している。ピンク色の皮膚ではない。

脚と足は白みがかったピンク色。裏側と爪は黒い。

体長・体重

55cm 3.4〜3.7kg

食べ物

調査報告が少ないが、小さいタコなどの頭足類、甲殻類、それと若干の魚類。

性格

マカロニ属の中でも、最も臆病と言われている。

寿命

幼鳥の形態

頭部、のど、および背側が濃い茶色に、腹側が白色に変化する。巣立ちビナの冠羽は短く、目の上の黄色いつづきとして、くびに伸びている。くちばしは黒みがかった茶色。

フィヨルドランドペンギンの生息域

▲地図にカーソルを乗せると、拡大されます。

生息環境

生息域

ニュージーランドの固有種で、周辺の低温の温帯海域に分布。繁殖期の冬の間いっぱいは、繁殖地の周辺にいると思われる。繁殖期以外の海上での行動範囲は、ほとんど分かっていない。流鳥はオーストラリア、ニュージーランドから報告されている。

繁殖地

ニュージーランド南島の西部および南西部海岸、スチュアート島、ソランダー島などの、入江・フィヨルド・岬の海岸に沿った温帯雨林(レイン・フォレスト)で繁殖している。その温帯雨林は樹高21mもの高木が鬱蒼として、まるで白亜紀の森である。

個体数

接近困難な繁殖地が多く、正確な個体数調査が不可能な為、はっきりしない。1984年にロバートソンとベルが5000〜1万つがいと概算したが、1992〜93年に行われたマクリーンとルスの調査によれば1000つがい以下ではないかと考えられている。

繁殖時期

雄は先に、続けて雌が、6〜7月に戻って来る。

岩石からなる海岸では、崩壊地の岩の間、洞窟の中、張り出した岩の下に営巣する。巣は、黒ずんだ腐食層が厚く堆積し、粘土のくぼみや大きな丸石が点在する急斜面に、2〜3m離れて散在し、木の「うろ」に見い出される事が多い。

浅いすり鉢状で直径約30cm、土の上に直接作る事も有るが、シダや樹木の小枝、枯れ葉、他の巣から盗んできた小石を素材として使う場合もある。

クレイシ

ヒナは7〜14日の間、小さなクレイシを形成することが有る。

育雛と巣立

巣は単独もしくは小さなコロニーを形成し、2個の卵を7〜8月にかけて産卵する。

親鳥は3パターンで抱卵する。
第1期は雌雄とも5〜10日間隔で交替、第2期は雄のみで13日間担当。第3期は雌のみで13日間担当する。ヒナは孵化後7〜14日の間小さなクレイシを形成することが有り、このころから親鳥は2羽とも採餌のために海へでる。ヒナ達は、孵化後60〜80日齢で換羽して、約75日で巣立つ。

2卵とも孵化した巣の場合、孵化後7日間でどちらかのヒナが死亡し、2羽とも巣立つ事は無い。

換羽

成鳥は繁殖後期に巣のそばで換羽に入り(2〜3月)、これに続いて孵化後60〜80日齢のヒナ達が換羽して巣立つ。

補足

  • 一夫一妻制で、つがいのきずなは長く続く。繁殖が成功しているかぎり、前年の巣に戻って来る確率は高い。
  • 巣の間隔は通常2〜3mだが、間には植生が多いので、巣についてる個体どうしが視界に入ることは無い。
  • マカロニ属の中でも、最も臆病と言われている。 砂利の浜に上陸し、注意深く辺りを見回し他の仲間の上陸を待って、渓流のある沢を通路として利用し、急いで深い森に入ることが多い。
  • 雄はヒナを足の上において抱卵斑(ほうらんはん)に接触させて守り、その間 雌だけがヒナに給餌をつづける。親が足の上で抱けないほどヒナが大きくなると、ヒナは親のそばに立ったり、もたれかかったりするようになる。
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『雨ニモマケズ』

厳しい現実に文句も言わず
受け入れる…。
彼らの姿に思いが重なる。

(製作 04'12/02)

参考文献

… 上記紹介は、下記書籍を参考にしました。

  • 『ペンギン大百科』 平凡社  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン ハンドブック』 どうぶつ社  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン ガイドブック』 阪急コミュニケーションズ  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン全種に会いに行く』 平凡社  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン大好き!』 新潮社  アマゾンのバナー