よちよち歩きのペンギンぺんたぁず

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マカロニペンギン属の紹介

属名詳細

【属の学名】
Eudyptes(エウディプテス)
【属内の種】
マカロニ属には、マカロニ、ロイヤル、イワトビ、シュレーター、スネアーズ、フィヨルドランド、の6種。

マカロニとロイヤルの2種については、しばしば同種と考えられている。頬の部分が灰色または白色のマカロニをロイヤルとする専門家もいる。今のところ、これらが地域的な変異なのか、ロイヤルとの交雑によって生じたものなのかについては、よく分かっていない。

イワトビには、3亜種が認定されており、ミナミイワトビ、ヒガシイワトビ、キタイワトビ、と命名されている。イワトビには、2〜4の亜種(ナンベイイワトビを含む)が認められているが、現在キタイワトビ、ミナミイワトビ だけの2種に分類する事が提案されている。両者は、行動、鳴き声、くちばしの長さが異なる。
【属名由来】
属名のEudyptes(エウディプテス)は、『優れた潜水者』の意味。

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  • マカロニペンギンマカロニ
  • ロイヤルペンギンロイヤル
  • イワトビペンギンイワトビ
  • シュレーターペンギンシュレーター
  • スネアーズペンギンスネアーズ
  • フィヨルドランドンギンフィヨルドランド

形態

成鳥の形態

マカロニ属の全ての種は、赤または赤茶色の目(虹彩)を持ち、頭部に飾り羽を持つ。飾り羽は、ある種では垂れ、別の種では逆立ち、黄色あるいはオレンジ色の羽毛が頭頂部の青黒い羽毛と混ざりあっている。全ての種で、フリッパーの下面に、いくぶん濃い不規則な斑紋が認められる。

見分け方

【初級編】マカロニ、ロイヤル、イワトビの見分け方。

見分けるポイントは、それぞれ、冠羽の形状 または、顔の色が異なる。

マカロニペンギンの見分け方
マカロニ
  1. ①顔全体は黒い。
  2. ②両目の上に集中したオレンジ色がかった黄色い羽毛が、つながっている
  3. ③前頭部に集中した冠羽が、眼の上を通り後頭部に向かって垂れ下がっている。
  4. ④冠羽の色はオレンジ色がかった黄色。
  5. ⑤くちばしの付け根に、ピンク色の皮膚が裸出しています。
ロイヤルペンギンの見分け方
ロイヤル
  1. ①顔全体は白い。
  2. ②両目の上に集中したオレンジ色がかった黄色い羽毛が、つながっていて、
    マカロニと似ています。
  3. ③前頭部に集中した冠羽が、眼の上を通り後頭部に向かって垂れ下がっている。
  4. ④冠羽の色はオレンジ色がかった黄色。
  5. ⑤くちばしの付け根に、ピンク色の皮膚が裸出しています。
イワトビペンギンの見分け方
イワトビ
  1. ①顔全体は黒い。
  2. ②両目の上の眉状の帯が、
    左右に独立している。
  3. ③カンザシ状の冠羽が、眼の後ろでパラパラと跳ねています。
  4. ④冠羽の色は黄色です。
  5. ⑤くちばしの付け根に、細い黒色の皮膚が裸出しています。
    (亜種のヒガシイワトビにはピンク色の皮膚が見えます。)

【中級編】シュレーター、スネアーズ、フィヨルドランドの見分け方。

見分けるポイントは、それぞれ、冠羽の形状 または、くちばしの付け根の色が異なる。

シュレーターペンギンの見分け方
シュレーター
  1. ①顔全体は黒い。
  2. ②両目の上の眉状の帯は、くちばしの根元上部から左右に独立している。
  3. ③冠羽全体が上に反り返っています。
  4. ④冠羽の色は黄色です。
  5. ⑤くちばしの付け根に、白色の皮膚が裸出しています。
スネアーズペンギンの見分け方
スネアーズ
  1. ①顔全体は黒い。
  2. ②両目の上の眉状の帯は、くちばしの根元上部から左右に独立している。
  3. ③冠羽の先がパラッと目の線より下に下がっています。
  4. ④冠羽の色は黄色です。
  5. ⑤くちばしの付け根に、ピンク色の皮膚が裸出しています。
フィヨルドランドペンギンの見分け方
フィヨルドランド
  1. ①顔全体は黒い。
  2. ②両目の上の眉状の帯は、くちばしの根元上部から左右に独立している。
  3. ③冠羽の先がパラッと目の線より下に下がっていて、スネアーズと似ています。
  4. ④冠羽の色は黄色です。
  5. ⑤くちばしの付け根に、細い黒色の皮膚が裸出しています。
  6. ⑥頬のところに白い羽毛がいく筋かあります。この白く短い帯で見分けられます。

生息環境

マカロニペンギン属の生息域

▲地図にカーソルを乗せると、拡大されます。

生息域

イワトビ、マカロニ、ロイヤルは南極および亜南極の島々に分布している。フィヨルドランドはニュージーランドの温帯域に、またスネアーズとシュレーターは、ニュージーランドの真南の島々に分布している。2種のマカロニ属の種が共存するところではどこでも、一方が他方よりも大型になっている。

繁殖場所

雄は早めに繁殖コロニーに到着し、巣の場所を選び、材料を集める。遅れて到着した雌は、腹這いになったまま体を回転させ、足で土や小石を蹴り出して窪地を作る。雄は、その時に巣材を雌の元に運ぶ。
 全てではないが、マカロニ属の巣の多くは非常に密集している。植生は破壊され、小石と骨でできた巣を除いて、ぬかるんだ地面が露出している。コロニーの中心部は、巣作りの場所として最も好まれている。というのも、コロニーの周辺部で巣作りする個体は、中心部の個体よりも、捕食者の攻撃を受ける危険が大きいからである。
ただし中心部の個体は、そばの巣を通過する時に、まわりの個体からつつかれ易い。そこで中心部の個体は、なるべく体を上方に伸ばし細く見せることによって、通過する時、他個体のなわばりへの干渉を最小限におさえ、攻撃を誘わないようにしている。

繁殖時期

冬に繁殖するフィヨルドランドは別として、全てのマカロニ属のペンギンは春に繁殖する。
 繁殖の条件が悪く、結果的により丈夫なヒナしか生き残れない時には、ペンギン類は、”一かえりのヒナの現象brood reduction”戦略をとる。この戦略は、2羽のヒナのうち片方しか育てない行動のことで、確実に1羽は育て上げようとする戦略です。
マカロニ属は、条件が良い時でも、この戦略を実行する。4日間の間隔をあけ 2個の卵を産むが、第1卵はしばしば放棄される。第2卵は第1卵よりも常に大きく重い。たとえ2個の卵ともに孵化しても、2羽とも生き残ることは稀である。第1卵から孵化した小さなヒナは、第2卵の大きなヒナが死なない限りは餌を貰えないので数日で死に至る。この戦略は、大きい方の卵が孵化しなかったり、最初に孵化したヒナの育雛が失敗したときの「保険」であると説明できるだろう。

繁殖行動

マカロニ属のヒナは、どの種も羽毛の色彩が良く似ている。濃い茶色または灰色がかった茶色で、腹面は白い。親鳥は、毎日ヒナに餌を与える為に海から帰って来る。多くのマカロニ属のヒナは3〜4週齢になるとクレイシで一緒に生活し、自分で海に行ける10〜11週齢まで、両親から給餌を受ける。3歳で繁殖行動を開始することもあるが、普通は5〜6歳から始める。

行動

全てのマカロニ属のペンギンは、頭部と背中の一部を水面上に出して泳ぐ。また急いで移動するときには、イルカ泳ぎをする。
 フィヨルドランドを除いて、マカロニ属のペンギンは、回帰移動性(”渡り”の性質)で、非繁殖期の5ヶ月間を海で過ごす。
 6種のディスプレーには大きな違いはなく、鳴き声も似ている。イワトビの”相互羽づくろい”allopreeningは、つがいでない個体間、親子間でふつうにみられる。

補足

一般に互いに繁殖できるという事が、同じ種に属する事を意味している。イワトビは、マカロニ、ロイヤル、シュレーターとの間で種間雑種を作っていた事が報告されている。さらに、場合によっては、これらの種間雑種同志でも、また繁殖している事も報告されている。これらの繁殖が継続していくとしたら、種名は何と呼べば良いのだろうか?

参考文献

… 上記紹介は、下記書籍を参考にしました。

  • 『ペンギン大百科』 平凡社  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン ハンドブック』 どうぶつ社  アマゾンのバナー
  • 『ペンギン ガイドブック』 阪急コミュニケーションズ  アマゾンのバナー
  • 『ウィロー教授の ペンギン学特論』 SEG出版  アマゾンのバナー