※当サイトでは、ハネジロを独立種として扱ってます。
コガタペンギンより2割ほど大きいが、小型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じだが、オスがやや大きい。
身体が小さく、青味がかった灰色の羽毛なので、他のペンギンと容易に識別できる。コガタと比べ、体重が10〜20%重い。全体的に背側が白っぽく、フリッパーの前縁にも後縁にも白い縁どりがある。
フリッパーの白い縁どりの幅が広く、先端に行くにしたがって白い部分が大きくなっている。特にオスの中には、フリッパーの背側の中央部分で白い部分がつながったものもいる。
夜行性のペンギン。。
コガタと比べ、体長は同じくらいだが、体重が10〜20%重い。
頭部は灰色がかった青、顔と側頭部は灰色で、のどと頬に向かって次第に白くなる。
背側は換羽直後は灰色がかった青だが、次第に灰色が強くなる。コガタに比べ、背側は全体的に白っぽい。腹側はのどから腹を通り尾っぽの付け根あたりまで白い。
尾っぽは、全体に灰色がかった青だが、羽軸は黒い。尾っぽの付け根に白い羽毛があるものもおり、尾っぽの背側全体が白いのもいる。
フリッパーの前縁にも後縁にも白い縁どりがある。フリッパーの背側は灰色がかった青で先端に行くに従い青が弱まり少しずつ黒ずむ。腹側は白い。
直立ではなく、前傾姿勢で2足歩行するこのペンギンが、ペンギンの祖先に一番近いと考えられている。
虹彩は、薄い銀色、濃い灰色または薄い茶色。
くちばしは全体的に黒く付け根に近いほど肌色に近づく。
脚と足は上面が白、肌色、灰色が混ざり合い、裏面は黒い。
40〜45cm 1.2〜1.3kg
主に、浅いところにいる12cm以下の小型の、魚やイカ・タコなどの頭足類。まれに、甲殻類を食べる事もあるが、餌生物の種類は豊富。
コガタ同様、やっぱり成鳥は攻撃的。小さい身体に似合わず、性格はとても厳しい。威嚇したり、噛みついたり、フリッパーで叩いたりして、直接攻撃で自己防衛する。
果敢に外敵に攻撃を仕掛けてくる。
凶暴なのは、身体の小ささゆえの過剰防衛だろうか。
成鳥よりくちばしが短く細い。初めの柔らかい綿羽は、茶色っぽい黒です。巣立ちまぎわの羽毛は、換羽前の成鳥よりも薄く鮮やかな青色。
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ニュージーランド南島で、繁殖が終わった冬期でも、成鳥は本来の繁殖地から100km以上離れることは少なく、定着性が強い。
ニュージーランド南島のバンクス半島とモトナウ島、および南カンタベリー海岸。
バンクス半島に、2100繁殖つがい(2000〜2001年)。モントゥナウ島に、1650繁殖つがい(1998年)。
全体で、3750繁殖つがい、しかいない。 絶滅危惧種
※ 基本的な生態は、コガタのそれとだいたい同じで、繁殖期間はコガタより短い。
※ ただ、圧倒的にハネジロの研究者は少ないので、詳細な情報は少ない。
繁殖地への帰還は、成鳥の定着生が強いので見極めにくい。
産卵時期は、7月前後に、2ヶ月間以上にわたり続けられる。
2つの卵を産み、33〜43日間交代で抱卵する。2つの卵は、ほとんど同時に孵化する。どちらかの親がヒナのそばにいる警護期は20〜30日間続く。一般的にヒナは夜間両方の親から給餌を受ける。巣立ちは孵化後48〜63日ごろ。
↑…(黄色文は、コガタより引用)
成鳥は定着生が強く、一年を通じて繁殖地周辺にいて、いつもきちんと決まった巣穴を利用している。洞穴性の個体群と穴居性の個体群とに分かれます。
洞穴性のものは、波の侵食によって出来た洞穴を利用しています。岩場など巣を掘るのに適さない場所では、洞窟や、岩の下、岩の隙間、茂みの下に作られる。穴居性のものは、穴を掘ったり、岩の下、薮の中、建物の下、洞窟の中など、遮蔽物のある安全な場所ならどこでも利用する。
繁殖地で巣のの分布密度は低い。さまざまな植物が巣材として使われる。また、ミズナギドリやヒメクジラドリが掘った巣穴を利用するチャッカリ者もいる。
最大のコロニーでも、巣の数はわずか10巣前後でしかない。
↑…(黄色文は、コガタより引用)
岩穴に巣を作るタイプのものでは、3〜6羽からなる小さなクレイシを作ることがある。
↑…(黄色文は、コガタより引用)
抱卵期間は観察地によりバラつきがある。抱卵の間隔は、16〜17時間、夜間は6〜7時間でメスの方が抱卵時間が長いという。実際にはこれほど周期的ではなく、岩穴に巣を作るもの以外は、1〜数日間抱卵し続ける場合もある。
孵化後7〜10日間は、夜間親鳥は両方とも巣にいて、均等に警護を交代する。ヒナは夜間両方の親から給餌を受けるが、その頻度は比較的少ない。大きくなったヒナは、夕暮れになると巣の外に出て、海から戻ってくる両親を待つ。親鳥が帰ると、ヒナ達はしつこく騒ぎ立て、親を倒さんばかりに叩いて餌をねだる。ヒナがあまりにうるさく餌をねだり続けると、親鳥は他の個体の巣穴に逃げ込むこともある。
日が昇る直前に「ラフト(いかだ)」と呼ばれる集団を作って海に入って餌を探し、夕方から夜にかけて巣に戻ってくる。夜行性で、夜、ヒナに餌を与える。
↑…(黄色文は、コガタより引用)
繁殖期が終わると、成鳥は2〜3週間から数ヶ月を海で過ごし、餌をよく食べ換羽に備える。体重は2倍にもなり、いつもの砂丘や急斜面を登り自分の巣穴まで行くのが大変困難になる。その為、時に岩の下や薮など安全なところを隠れ場所とすることもある。換羽には2〜3週間を要する。
↑…(黄色文は、コガタより引用)