
…以上『ペンギンになった不思議な鳥』(どうぶつ社)より引用
ヒナを襲うオオフルマカモメに立ち向かっている大人が必ずしもそのヒナの親だとは限らない。むしろ、ヒナ達だけが集まる「クレイシ(共同保育所)」が形成される時期には、親以外の成鳥がヒナを外敵から守ろうとすることが多い。この大人たちは何者なのか?彼らはすでに卵やヒナを失いそのシーズンの繁殖をあきらめた親鳥か、あるいはまだ繁殖能力のない2〜3歳の若者たちなのだ。研究者は彼らを「ヘルパー」と呼ぶ。
クレイシ(共同保育所)は、ヒナの食欲が高まって片方の親が与える餌だけでは足らなくなった時にできる。親たちは両方ともヒナのために海に食べ物をとりに出かけるからだ。ヒナたちは天敵が近付いて危険を感じると身体を寄せ合って身を守る。オオフルマカモメなどの天敵は翼の骨を折られたら生きていけない。力が弱いとはいえ、ヒナたちの集団に安易に突入すれば翼に傷を負う可能性もある。クレイシは防御機能をもっている。
…以上『皇帝ペンギン』劇場用パンフレット(株式会社ギャガ・コミュニケーションズ)より引用
ジオロジー岬では62.9%。オースターとテイラーのコロニーではそれぞれ58%と61%だった。おそらくは、海氷の年ごとの変化と、親が採餌のために外洋まで出られる距離の変化に関係しているのだろう。海氷が早い時期、ヒナが巣立ちを始める前に壊れてしまった年には繁殖率は非常に低くなる。
コロニーによっては、オオフルマカモメが、ヒナにとってのおもな捕食者である。たとえば、ジオロジー岬ではヒナの死因の7〜34%がこれによる。ナンキョクオオトウゾクカモメは巣立ちの頃にヒナを襲うが、捕食されるのは弱ったヒナや飢えたヒナだけである。ヒョウアザラシによる捕食は、巣立ちの頃のヒナのおもな死因となり、成鳥ですら捕食される。11月初め〜12月末にかけて、繁殖個体の0.5%が捕食されると推定されている。成鳥はまた、シャチによっても捕食される。あるコロニーにおいては、氷河の崩落が成鳥の重要な死因であった。しかし、これは全般的に見ればそう多いものではない。
…以上『ペンギン大百科』(平凡社)より引用
オーロラは、荷電粒子が上層大気の酸素原子や窒素分子に衝突する事によって発生します。では、荷電粒子はどこからやってくるのでしょうか?実は太陽です。
太陽の大気である高温のコロナからは、荷電粒子が放射されており、これが地球までやってきてオーロラの現象を引き起こします。この荷電粒子の流れのことを太陽風といっていますが、地球にやってくるまでに3日ほどかかります。そして、太陽の活動が活発になると、そのスピードはさらにアップします。太陽風はプラスとマイナスの荷電粒子でできています。このような荷電粒子の集まりを、プラズマ状態と呼んでいます。
太陽風が地球に近付いても、地球を直撃するようなことはありません。地球の磁場に遮られるからです。磁場が地球を守ってくれているのです。もし磁場がなければ強烈な太陽風によって、地球の大気は吹き飛ばされてしまうでしょう。つまり、私たちは磁場のバリアーによって生命を維持することができるのです。
しかし、磁場のバリアーは実は完璧では有りません。太陽風によって運ばれてきた太陽の磁場の影響を受けて、荷電粒子の一部が地球の磁場に侵入してくるのです。この地球磁気圏に入り込んだ荷電粒子がオーロラをつくり出しています。
太陽風は猛烈なスピードで地球にやって来ますが、地球磁場にブロックされ、地球を取り巻くようにして吹き抜けていきます。その結果、太陽風に囲まれて、地球を核とした地球磁気圏の空洞ができているのです。見方を変えれば、地球は磁気圏に包まれ、太陽風の中に浮いているような存在といえます。
磁気圏は太陽に面した昼側と反対の夜側では、形が異なっています。太陽風が吹きつける昼側では、球体が押しつぶされたような形をしていますが、夜側は太陽風に引きずられるように長く伸びています。つまり、地球磁気圏は太陽に接近した彗星のような形をしているのです。彗星の尾は太陽風によって流されたガスやチリですが,常に太陽とは逆の方向に伸びています。磁気圏の尾も太陽と反対側に伸びていますが、その長さは少なくとも2000万キロメートルもあることが観測されています。これは地球から月までの距離の50倍以上の長さです。オーロラが夜側でよく見られるのは、実は、地球磁気圏がこのような尾をもつ形をしているためなのです。
太陽風の荷電粒子が地球磁気圏に侵入してくるのは、太陽と反対側の長く伸びた尾のほうからです。つまり地球の夜側です。そして、磁気圏に侵入した荷電粒子は、磁場の弱いこの尾の中心部にたまります。薄い板状にたまっているので、プラズマシートといっていますが、このたまった荷電粒子が、磁力線に沿って極地上空100〜500キロメートル付近まで突入し、オーロラが発生します。
夜になるとすばらしいオーロラが見られるのは、このようなわけで、昼は明るいからオーロラが出現していてもよく見えないのだ、ということではないのです。
オーロラの発光の原理は蛍光灯やネオン管と似ています。蛍光灯は白っぽい光を放ち、ネオン管は赤、緑、青といった光を放ちます。ネオン管にはそれぞれの色を発する気体が注入されていて、この気体の分子や原子に電子が衝突することによって発光しています。
これと同じような反応が、オーロラの現れている上空でも起こっているのです。オーロラは上層大気の原子や分子に太陽からやってきた荷電粒子(電気を帯びた粒子)が衝突することにより、さまざまな色の光を発しています。
一般的なオーロラは、白っぽいクリーム色から緑っぽい色をしています。しかし、活動が活発になると、赤や青などの光も加わります。
緑のオーロラは荷電粒子と酸素原子の衝突で起こります。高度100キロミートル付近の大気層では、この緑のオーロラが現れることが多くなります。青いオーロラは窒素分子と衝突して起こります。また、赤いオーロラは、高度300キロメートル付近の大気層で、荷電粒子と酸素原子が衝突することによって見られます。同じ酸素原子でも、緑のオーロラのときと反応時間が違います。
色を感じる能力は人によって異なり、とくに赤系の色にその傾向が強いようです。フィルムは種類や露出の具合で色の傾向は若干異なりますが、色の再現性は肉眼よりも優れています。肉眼で見た時のオーロラの色と写真に撮られたオーロラの色の印象が違うのは、このような理由からです。
以上『How beautiful the Northern Lights... オーロラの本』(学習研究社)より引用
子供達の「わかんな〜い!」の返事には、ものすごい破壊力が有りますね…。それまでに大人が、どうやって正しく正確に分かりやすく伝えるか、思いあぐねていた苦悩と時間と労力を一瞬で蹴散らしてしまう活力を秘めています。それはそれは、スガスガしいほどに…。
次につなぐ代わりの説明にも、心砕きたいものです。その一言がその子の将来を変えてしまうかもしれませんから。それも大人の責任。手を抜けばいずれ跳ね返ってきます。年老いた自分の介護の時に。…そんな事考えながらこのムービーを作り始めました。
エンペラーのヒナ達も数々の試練を乗り越えて成鳥になりますが、それまでの努力の報われない親鳥達も数知れません。自然災害であったり、捕食の生存競争であったり。天敵には、オオフルマカモメ、オオトウゾクカモメ、ヒョウアザラシ、シャチなどがいます。オオフルマカモメも絶滅危惧種であり、自分のヒナを育てるためには、やはり獲物が必要です。
視点をペンギンに置くか、オオフルマカモメに置くかで その風景は全く違ったものに見えます…。古よりも遥か昔、神々のエホバやアラーが作られたこの世界ですが、生存競争が有る時点で沢山の理不尽と不都合が降り撒かれました。この程度の世界しか作れなかったのに、全知全能とは片腹痛い。神々も人間同様 決して全知全能では無かった、と言う事になりますか。
しかし、その割には世の中は美しい…。わざわざ遠路旅に出なくても、身近な 小道の奥の竹林の静けさ、花壇で広がる虫達の世界、天気を気にし見上げる空に浮かぶ白い雲。繊細でいてダイナミックな世界。よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない。
生きるって、生きる苦しみ・老いてゆく悲しみ・病いの苦しみ・死にゆく悲しみのそんな四苦をなだめすかしながら、繊細で美しいため息のこぼれる風景を見付ける事。
必要以上のものはいらない。身の丈に合ったものだけあればそれで良し。繊細で美しいため息のこぼれる風景を見付ける余裕があればそれが幸せのかたち…。
… 上部ムービーは、下記書籍を参考にしました。